基礎知識

体脂肪率の理想は?アスリートの平均は?

アスリートの体脂肪率

その1.基礎代謝とは?ダイエットに成功する為の考え方

その2.体脂肪率とは?体重計で使われている計算

その3.体脂肪率の理想は?アスリートの平均は? ← 今ここ

その4.男性の理想の身体の体脂肪率は?画像で解説

その5.体脂肪率を考慮した基礎代謝の計算方法

その6.体脂肪率を一桁にするためのトレーニング方法

その7.体脂肪率を一桁にするための食事方法

その8.体脂肪率を一桁にするための筋トレ方法

毎日トレーニングをしているからアスリートは勝手に体脂肪率が下がっているのか?

いや、そんなことはありません。
プロの世界はそんな適当な考えの上では成り立っていません。

では、なぜアスリートの間で体脂肪率が注目されているのか?

それは、パフォーマンスに影響するからです。

例えば、2人のアスリートがいたとしましょう。
Aさん: 体重70kg 体脂肪率15%
Bさん: 体重70kg 体脂肪率8%

この場合、どちらの方が怪我になりやすいと思いますか?
個人差はありますが、ほとんどの場合はAさんの方です。

AさんとBさんの体脂肪率の差は7%です。
つまり以下のようになります。

Aさん: 体重70kg 体脂肪率15%(体脂肪量10.5kg)
Bさん: 体重70kg 体脂肪率8%(体脂肪量5.6kg)

Aさんの方がBさんより4.9kgのおもりを余分に抱えながら運動しているということになります。

running

0.01秒の記録を争う短距離競走の場合、タイムに影響が出ると思いませんか?
高くジャンプしなければいけないフィギュアスケートではどうでしょう?
バスケで着地する度に足の関節にかかる負担はどうでしょう?

小さなことが結果を大きく変えるプロの世界では、
体脂肪率のコントロールも非常に重要なんですね。

プロボクサー等のフィジカルトレーナーと務める方もこのように話しています。

例えば、2パーセントオーバーを指摘されている体重70キロの選手の場合、体脂肪の2パーセントと言えば、約1.4キロです。1.4キロ分の余計なおもりを体に背負ってプレーとしていると考えてみてください。トップレベルの瞬発力、キレのある動きができるでしょうか? スタミナの消耗にもつながりますし、関節への負担なども増え、疲れやすくもなります。故障につながる可能性も高まります。そう考えると、体脂肪に目をみはるという方針自体は、間違っていないと考えます。

フィジカルトレーナー 土居進

アスリートの理想の体脂肪率

水泳や相撲みたいにある程度の体脂肪が必要なスポーツは例外として、
アスリートの理想の体脂肪率は5%~9%です。

10%を超えてしまうとベストパフォーマンスができないですし、
5%より下回ってしまうと、体の免疫が下がり病気になりやすくなります。

では、一般人がこの体脂肪率を目指す必要があるのか?と言われれば、
そんなことはありません。

あくまでも僕たちが目指しているのは「カッコいい身体」「キレイなスタイル」なので、
そこまで体脂肪率を下げる必要はありません。

一般人の理想の体脂肪率は?

男性: 10% – 20%
女性: 20% – 30%

あなたの体脂肪率が上記に収まっていれば大丈夫です。

ですが、収まっている=理想の身体 というわけではありません。

次回は理想の身体の体脂肪率を解説していきます。